九州の学生団体「IKi Tech」を支援する理由

「IKi Tech」という団体をご存知だろうか。

九州全体の若者を巻き込み様々な分野の企画を立ち上げる、若者を起点とした防災・減災の新しいプロジェクトである。

テクノロジーとコミュニティによって災害に強い街をつくる「Pop-up Commons」の取り組みをきっかけとして生まれ、現在、福岡大学、九州大学、中村学園大学を中心に40名ほどの規模。未来の防災への足がかりとして、「衣」「食」「住」などをテーマに、地域とテクノロジーを掛け合わせながら活動を推進している。私がいる会社では、彼らの活動を全面的に応援している。


先日11/4、「IKi Tech」が主催となり、未来の防災を考える移動型料理イベント「MUNIERU FES」が熊本県南小国町のファブラボにて開催された。

学生たちは、ここ1ヶ月半の間試行錯誤しながら企画を進め、イベント数日前から南小国に入り、地元の方に教えていただきながら当日を迎えた。地元の方と一緒に作る料理、ご飯は格別だったと思う。南小国の高橋町長も長い時間滞在してくださり、企画全体や、九州大学の学生が製作したモバイルキッチンテーブルにも温かいフィードバックをいただいた。


この取り組みの、どこに防災の要素が?と思われるかもしれない。

どこにいても被災しない保障などない世の中で、何かあった時に、声を掛け合える関係性や、お金以外のものを交換すること、知らない人同士で何か一つのことに取り組む経験は、災害時にもきっと活きてくる。

(上写真:大学生と地元の方が一緒に料理をしている風景)

(上写真:参加してくれた子供達。学生たちと楽しそうに話している。)


ただ、そこにはひとつ大切な要素がある。

それは、「開かれていること」だ。


コミュニティを閉ざすと、そこには一種の連帯感は生まれるかもしれないが、そこが何かピンチに陥ったとき、外への接続が困難になり、取り残されてしまう。


開かれたコミュニティをつくる。

そこに未来へのヒントがあるように思えてならない。

Blue Empathy

自然と、人と。 深く連れ合いながら、時に訝しみながら。 一筋の共感を、共に生きる力へ変えていくことに心を注いでいます。 ここでは、自身の取り組みのこと、また世界を旅しながら出逢った景色や、現象や、人を通じて感じたことを気ままに記していこうと思います。

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