20171014_未来に踏み出したい人を応援する「なんでやってるの!?」伊藤潤一×イケダチカオ トークセッション開催
熊本に、CHIKAKEN(チカケン)という面白い会社がある。
竹を愛し、人を愛し、地球を愛する人たち。竹林整備により伐採される間伐材を用いた竹灯り演出、竹を用いた製品の製作活動やワークショップの企画・開催を行っている。「未来シアター」「一滴のしずく」等、TV番組で特集が組まれ、講演活動で日本各地を奔走する、いま注目の会社だ。
設立者のひとり、社会冒険家の池田親生(イケダチカオ)さん。
熊本地震をうけ、TEAM熊本の共同代表としても、多くの人を集め、復旧・復興に向けた指揮をとっていた人物。屈託のない笑顔、真っ直ぐな目。一瞬で空気を変える持ち主だ。
そしてもう一人、三重県は伊勢を拠点に活躍している書家の伊藤潤一さん。
「路上から世界へ」。その場にある時間という時間が止まり、自然が見守る中、墨汁と筆に命が宿り動き出すような、命のある作品を手掛けている。そこにあるテーマは「祈り」。
日本国内に留まらず、サンフランシスコ、タイ、台湾、ロシアなどへ活動の幅を拡げる二人。
彼らに共通しているのは、「自分の感性に正直に、日々、歩みを止めず、挑戦し続ける」こと。
今回のイベントは、CHIKAKENを支えるマネージャーの下田さちさんが発起人となり企画された。CHIKAKEN以外にBRIDGE KUMAMOTOでも活動をする彼女もまた、深い愛情と芯を持った人。いなくてはならない、とても頼られる存在だ。
私はそんな三人の生き方が好きで、イベントのサポートをすることになった。
ご縁というのは、なんとも不思議で嬉しいものだ。
イベント当日、遠くは門司港、大島から来てくれた人もいて、この二人の生き様に何かしらピンときた人たちで会場が埋まっていった。九州大学・福岡大学の学生や、間も無く日本一周に出かける人、100年続く日本簾を作っている企業の人もいた。イベントは数多く参加してきたが、なかなか濃い参加者が揃っていたように思う。
ゲスト二人の自己紹介からはじまり・・・
どこからか話は、天照大神から、三種の神器、建築の本質、人の縁まで及び、私たちの生命の歴史を辿る旅のような濃密な時間だった。
会場には、世代も性別も超えた結束感のようなものが生まれていた。
時折頷きながら、みな、一つひとつの言葉を、心で受け止めている。
ゲスト二人の話の中に「祈り」という言葉が多くあった。
「祈り」とは、一体なんだろうか。
約束されているものなど何一つないこの世界で、迷いながらも、一人ひとりが自分の意思に立ち返りながら生きていく。その過程で、きっと数え切れない祈りが、人から人へ、自然から人へ、交わされていくのだろう。
先人たちが築いてきたものを、次の1000年に繋いでいく。
今日はその通過点。
大切な一歩になったように思う。
ご参加の皆様、有難うございました。
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